【作品#0231】キャスト・アウェイ(2000)

2000年代

キャスト・アウェイ(原題:Cast Away)

2000年のアメリカ映画
上映時間は144分

フェデックス社に勤務し世界を飛び回るチャックだったが、ある日、搭乗した飛行機がトラブルにより太平洋に墜落してしまう。夜が明けてチャックは目を覚ますと、そこは無人島であった。

監督はロバート・ゼメキス
音楽はアラン・シルヴェストリ
撮影はドン・バージェス

トム・ハンクス(チャック)
ヘレン・ハント(ケリー)

ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクスのタッグはアカデミー賞を受賞した「フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)」以来、6年ぶりとなった。主演したトム・ハンクスの減量期間のために撮影は一時中断され、その間にロバート・ゼメキス監督は「ホワット・ライズ・ビニース(2000)」を撮影し、その後再び本作の撮影が再開された。

 

無人島で4年間も1人でサバイバル生活をした主人公をトム・ハンクスが好演。墜落した飛行機から漂着した荷物を開けていくところは、先の「フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)」の名台詞「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない」を思わせ、彼が世界中へ届けていた荷物で助かる展開は面白い。

 

本作の見どころはトム・ハンクスによる無人島サバイバル生活だが、重要なのは彼が助けられて以降だろう。彼が不在の4年の間に、婚約者だったケリーは別の男性と結婚して子供まで作っていた。自分が生きていたことで周囲が喜んでいるのは分かっても、ケリーは他に幸せを見つけ、自分がいなくても会社は何不自由なく回っていた。あれだけ孤独に苦しみながら自給自足の生活をし、死に物狂いで帰って来たのに、周囲に人がたくさんいても再び孤独を感じてしまうことになる。彼は誰も経験したことのない4年間を過ごしたが、他の誰かも同じように4年間を過ごしている。「時間」をテーマにした話を得意とするロバート・ゼメキスらしい作品で、前作「コンタクト(1997)」を思わせるような話でもある。

 

一見すると、残酷な映画にも見えるが、ラストで出会った女性(荷物を届けたが不在だった家の人)との話に救いが感じられる。主人公は最後に十字路に立つが、人間誰しも十字路に立つ場面はある。彼には悲しみと言う一本道ではなく、可能性は他にもある。どんな状況であっても思いつめることはない、そんなメッセージにも取れる。

①<ロバート・ゼメキス(監督)/ドン・バージェス(撮影)/ケン・ラルストン(視覚効果)/キャリー・ヴィレガス(視覚効果)/ランディ・トム(サウンドデザイナー)>

上記5名による音声解説だが、音源は別撮りのものを該当するシーンに当てはめている。監督のロバート・ゼメキスが喋る箇所は少なく、視覚効果や音についての話がメインと言って良い。視覚効果については、どの場面がCGであるかや、逆にリアリティを出すために実写に拘った場面の話などについて聞くことができ、音については、映画全体で音をどう表現するか、音楽の使い方、背景音の強弱など詳しく聞くことができる。製作過程のスタッフの苦労を聞くには良いかもしれないが、監督の映画製作、シーンの意図などについて期待すると肩透かしを食らう可能性がある。

①ソフト版

Spotifyはこちら
Apple Podcastはこちら
Amazon Musicはこちら
YouTubeはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました