タイトル
バットマン ビギンズ(原題:Batman Begins)
概要
2005年のアメリカ映画
上映時間は141分
あらすじ
強盗のチルに両親を殺されたブルース・ウェインは、その事件から14年後、マフィアのボスであるファルコーニの犯罪を裁判で証言することにより仮釈放が認められたチルを殺そうと待ち伏せしていた。ところが、チルはファルコーニの手下によって殺されてしまう。ブルースはこのゴッサム・シティの元凶がファルコーニだと理解し、単身ファルコーニのもとへ向かう。
スタッフ
監督はクリストファー・ノーラン
音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード/ハンス・ジマー
撮影はウォーリー・フィスター
キャスト
クリスチャン・ベイル(ブルース・ウェイン/バットマン)
リーアム・ニーソン(ヘンリー・デュカード)
ケイティ・ホームズ(レイチェル・ドーズ)
マイケル・ケイン(アルフレッド)
ゲイリー・オールドマン(ジェームズ・ゴードン)
モーガン・フリーマン(フォックス)
キリアン・マーフィ(ジョナサン・クレイン/スケアクロウ)
渡辺謙(ラーズ・アル・グール)
トム・ウィルキンソン(ファルコーニ)
ルトガー・ハウアー(リチャード・アール)
感想
クリストファー・ノーランが監督、クリスチャン・ベイルがバットマン役を演じることになった「ダークナイト・トリロジー」の1作目。いわゆる「リブート」ブームの火付け役となり、「007/カジノ・ロワイヤル(2006)」など多くの作品へ影響を与えた。
前4作品ではバットマン誕生についてはほとんどなく、回想シーンが少し出てくるくらいで、バットマンありきで話が展開していくものだった。その点、本作はタイトルに「バットマン ビギンズ」とあるように、バットマン誕生の話から始めようという姿勢には好感が持てる。ただ、ウェインがバットマンになる過程は描かれているのに、「ウェイン=バットマン」ありきで話が進んでいるように見える。ある結論があってそれに向けて話を作っているように感じる部分である(これは「ダークナイト ライジング(2012)」でも顕著だが)。正義と復讐を混同しているとレイチェルに諭され、ゴッサム・シティの悪の元凶ファルコーニが野放しにされている状況を見て、ブルースが次第に悪に手を染め、デュカードに訓練される流れに納得できるドラマはあまりなく、説明的で事務的であるとすら感じる。
また、映画のルックは旧4作品におけるゴッサム・シティが作り物っぽい、ここではないどこか違う世界であったのに対し、クリストファー・ノーラン版のゴッサム・シティは、シカゴで撮影されていることもあり、アメリカのとある町であることが示されている(ちなみに「ダークナイト ライジング(2012)」はピッツバーグで撮影されている)。この現実世界と地続きの世界として描いており、そこがクリストファー・ノーラン版のリアル路線と言われる所以だろう。また、出て来る悪役も旧4作品のそれとは違い、テロリストであると言える。「ダークナイト(2008)」のジョーカーは少し違うが、本作のデュカードや「ダークナイト ライジング(2012)」のベインは破壊工作、テロ行為を行っているのも旧4作品と大きく異なるポイントであろう。
最終的にデュカードをやっつけることが、自分に打ち勝つことであり、それが成し遂げられてバットマンが誕生するドラマとしている。やはり結論ありきのドラマに見えてしまい、バットマン誕生を描いた1作目として印象の薄いものだった。
関連作品
「バットマン(1989)」…シリーズ1作目
「バットマン リターンズ(1992)」…シリーズ2作目
「バットマン フォーエヴァー(1995)」…シリーズ3作目
「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997)」…シリーズ4作目
「バットマン ビギンズ(2005)」…ダークナイトシリーズ1作目
「ダークナイト(2008)」…ダークナイトシリーズ2作目
「ダークナイト ライジング(2012)」…ダークナイトシリーズ3作目
「THE BATMAN-ザ・バットマン-(2022)」…リブート1作目
「キャットウーマン(2004)」…キャットウーマンを主人公にしたスピンオフ
「ジョーカー(2019)」…ジョーカーを主人公にしたスピンオフ1作目
「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)」…ジョーカーを主人公にしたスピンオフ2作目
吹替情報
①劇場公開版
②日本テレビ版(2007年10月5日「金曜ロードショー」)※ソフト未収録
③フジテレビ版(2008年8月8日「金曜プレステージ」)※ソフト未収録
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