タイトル
Gガール 破壊的な彼女(原題:My Super Ex-Girlfriend)
概要
2006年のアメリカ映画
上映時間は93分
あらすじ
ニューヨークでは災害や事件が起こるとGガールが駆けつけて解決してくれるのが日常になっていた。そんなある日、彼女のいないマットは地下鉄で女性に声をかけ交際に至るのだが、なんとその彼女がGガールだったことが判明する。
スタッフ
監督はアイヴァン・ライトマン
音楽はテディ・カスルテッチ
撮影はドン・バージェス
キャスト
ユマ・サーマン(ジェニー・ジョンソン/Gガール)
ルーク・ウィルソン(マット)
感想
原題は「My Super Ex-Girlfriend」であり、直訳すると「私のスーパーな元カノ」といった感じだろうか。副題の「破壊的な彼女」は、韓国映画「猟奇的な彼女(2001)」からモジッているようだ。
いかにも「スーパーマン」の女性版みたいな設定だが、純粋なヒーロー物ではなく中盤以降は良くも悪くも先の読めない展開となっている。ちなみに、「スーパーマン」のいとこで「スーパーガール」というキャラクターは存在し、漫画だけでなく映画化、アニメ化、ドラマシリーズ化もされているものがある。
本作は基本的に心理描写が雑である。例えば、マットがジェニーに声をかけるところは理由付けされていたが、ジェニーがマットと交際に至るまでの流れはかなり雑である。ジェニーの描写を見ていると、マットには今までの男と違った優しさがあると感じているようだが、ひったくり犯を追いかけたくらいでそこまで感じるのはちょっと早すぎる。このひったくりの描写も、ジェニーが声をかけてきたマットに気を取られている隙にバッグを盗まれている感じになっている。いつものように男が声をかけてきたことでひったくりにまで遭ってしまったと感じてもおかしくない。もう少しうまい筋書きがあっても良いと感じる。
ジェニーはついに自分がGガールであることをマットに明かすことになる。その後、ジェニーの嫉妬深さにマットが参ってしまい、以前から気になっていた同僚のハンナに相談し、いつしかマットはジェニーと別れてハンナと付き合うようになっていく。冒頭のハンナの描写では、声をかけてくるマットを相手にせず、彼氏もいるという設定だった。ところが、マットがジェニーと付き合うことがわかると、ハンナの態度は急変し、しかもハンナの彼氏が浮気していることを知ってマットと息が合うようになっていく。恋人ができたり結婚したりするとモテるようになんていうこともあるが、ハンナの心理がさっぱり分からなくなっている。マットは優しい男性とジェニーは認識していたが、結局マットもハンナにしても心変わりの早い男女であるという軽薄なキャラに見えてしまう。マットに人としての欠点はあっても良いが、長所が見られないと話として成り立ちにくいだろう。
また、出会いの場面だけではなくジェニーがなぜマットのことを好きになっているのかがさっぱり伝わってこない。マットが今まで付き合ってきた男と違うならそれは映画内でせめて説明でもすべきだろう。ジェニーが驚異的な力を持ちながら、嫉妬深いキャラクターであることは面白いのだが、ただ強いだけでは面白くない。嫉妬深さは確かにジェニーの欠点だが、力を発揮できなくなる瞬間があると言った欠点や弱点のほうが話を面白くできたのではないかと思う。
正直、ラストにかけての展開は理解を超えたものであると思う。ジェニーには実は他に好きな人がいるとか、ハンナまで力を手に入れてしまうとかもう訳が分からない。物語の展開は製作者側も相当悩んだだろうことは想像がつくが、決して面白い展開というわけではなかった。
キャスティングについては、いかにも強そうなユマ・サーマンがGガールを演じている以上そこにギャップはないので、普段の姿をもっと工夫すべきだったと思う。「スーパーマン」のクラーク・ケントがメガネをかけているのとただ同じだけに見えてしまい、普段の姿ゆえの弱さも備えたキャラクターであれば少しはこのキャラクターに共感できたのではないかと思う。
吹替情報
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