タイトル
トップガン(原題:Top Gun)
概要
1986年のアメリカ映画
上映時間は109分
あらすじ
戦闘機のパイロットであるピート・ミッチェルは相棒のグースとともにエリート航空戦訓練学校であるトップガンへ派遣される。
スタッフ
監督はトニー・スコット
音楽はハロルド・フォルターメイヤー
撮影はジェフリー・L・キンボール
キャスト
トム・クルーズ(ピート“マーヴェリック”ミッチェル)
ケリー・マクギリス(チャーリー)
ヴァル・キルマー(アイスマン)
アンソニー・エドワーズ(グース)
トム・スケリット(ヴァイパー)
感想
後にカルト的人気を得る「ハンガー(1983)」でデビューしたトニー・スコット監督の2作目。1,500万ドルの予算に対し、全世界で3億5千万ドルの大ヒットを記録。また、劇中で使用された楽曲「Danger Zone」や「Take My Breath Away」などもヒットした。
CM出身のトニー・スコット監督だけあって、ドッグファイトシーンや主人公がバイクに乗っている場面など躍動感ある映像はクールでカッコいい。
また当時はMTV映画が量産された時期であり、ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーが初めてコンビを組んだ「フラッシュダンス(1983)」と同じようなスタイルである。ケニー・ロギンスの「Danger Zone」は冒頭から30分の間に約10分に1回は流れており、これは計算のうちだろう。それがくどくなってくるころに今度はベルリンの「Take My Breath Away」を繰り返し流していく。さらには登場人物が歌う場面が2回も用意されている。サントラに20曲も収録されていることからも分かるように、音楽だらけの映画でもある。ビーチバレーをやるシーンなんかはストーリー上全く必要がなく、音楽を流すため、それから女性ファン向けのためだけのシーンと言って良い。
基本的にこんな感じなので、ストーリーは薄っぺらい。相棒グースの死もチャーリーとの恋も胸にグッとくるものはない。特にチャーリーとの描写は、ナンパした相手が教官だったというところでこの話は終わっているように感じてしまい、教官と生徒の関係である彼らがそれでも惚れ合うようになる過程は描き切れたとは思えない。音声解説では、彼らの距離があまりも急速に縮まるので、エレベーターのシーンを追加したと言っていたが、それでも全然足りていないと感じる。どちらかというと、教官と生徒の関係を維持したままあくまで友人として切磋琢磨していくことを描いた方が良かったと思う。安易なロマンスにしか見えないし、主演の男女をくっつけることが当たり前のものとして進んでいく。
相棒の死で落ち込むマーヴェリックが最後の戦いに臨む。ここでは敵国を明らかにしていない。音声解説によると、北朝鮮を想定していたが、北朝鮮と友好に向けて話していくことの妨げになるとして北朝鮮という国名を出せなかったようだ。政治的事情は理解するが、ここで具体的にどこの連中と戦っているのかが明示されないと、「彼らは何と戦っているんだ」という感じになる。もちろん当時は冷戦下だし、敵国としてどこかを想像して考えることはできるが、ここで国名が伏せられたことも本作の印象を軽くしているのだと感じる。
そしてラストでは主人公は戦闘機のパイロットとしてではなく、教官としての道を選ぶ。この手の映画なら、血気盛んな若い男が再び戦闘機のパイロットとしての道を歩んでもおかしくない。ラストの戦闘で国名が明示されないのと同様、どこかさっぱりした終わり方である。当時のアメリカは比較的、世界各国の戦争に首を突っ込んでいない時期でもあるし、こういった着地になったのだとは感じる。
はっきり言って、内容はほとんどなく、映像と音楽の映画だとは思うが、トニー・スコットらしい印象に残る画はたくさんあるし、なんたってトム・クルーズはカッコいい。
音声解説
①<ジェリー・ブラッカイマー(製作)/トニー・スコット(監督)/ジャック・エップス(脚本)/マイケル・ガブリン大佐/退役少将ピーター・ベティグルー/マイク・マッケイブ中将>
上記6名による音声解説。技術顧問を務めた3人は同室で収録しているが、他はそれぞれ別撮りの音源である。ただ、映画の進行と話す内容はリンクしているので違和感はない。製作に至るまでの社内での苦労、キャスティング、戦闘機での撮影など語ってくれる。
また、特に技術顧問を務めた3人の話は興味深い。「これは現実には起こりえない」とか、「これは過去の事故を参照している」とか、映画を見ているだけでは分からない情報を数多く提供してくれる。
関連作品
「トップガン(1986)」…シリーズ1作目
「トップガン マーヴェリック(2022)」…シリーズ2作目
吹替情報
①フジテレビ版(1989年10月7日「ゴールデン洋画劇場」」※ノーカット)
②日本テレビ版(2005年7月1日「金曜ロードショー」)※ソフト未収録
③ソフト版(2005年10月21日発売のソフト「スペシャル・コレクターズ・エディション」に初収録)
④テレビ東京版(2009年3月19日「木曜洋画劇場」)
※2020年6月24日発売の「思い出の復刻版」Blu-rayにフジテレビ版とテレビ東京版(日本語吹替の欠落箇所を追加録音した「完全版」)を収録
音声配信
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公式映像(本編オープニング)
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