【作品#0338】WHO AM I?(1998)

1990年代

WHO AM I?

1998年の香港映画
上映時間は120分

南アフリカの特殊作戦中に遭難して生き残った一人の隊員は記憶喪失になってしまう。

監督はジャッキー・チェン/ベニー・チャン
音楽はネイサン・ウォン
撮影はプーン・ハンサン

ジャッキー・チェン(フー・アム・アイ)
ミシェル・フェレ(クリスティーン)
山本未来(ユキ)

ジャッキー・チェンが主演の映画で全編英語の作品は「ナイス・ガイ(1997)」以来、2作目となり、英語を話せる日本出身のフランス人のミシェル・フェレと、英語が話せる日本人の山本未来がダブルヒロインを務めた。

 

本作はジャッキー・チェン主演なので当然アクション映画なのだが、彼の本格的なアクションシーンが登場するのは中盤になってからである。それまでの前半の展開は鈍重だし、単純に退屈である。言葉の分からない現地住民に助けられて、彼らと親交を深める展開は後の展開に何の影響も及ぼしていない。

 

それからレース中だったユキらを助けることで主人公はようやく文明社会に戻り、CIAのモーガンが主人公の命を狙う展開になっていく。記者を名乗るクリスティーンはまだ理解できるとしても、ユキとのシーンは全く必要なかった。案の定、用がなくなると中盤以降画面内に登場すらしなくなる。記憶を失くした主人公がどこかの病院に辿り着くところから始めても問題ない話である。まだ理解できると考えられるクリスティーンも、CIAなのにわざわざ記者に成りすまして主人公に近づく理由も理解しがたい。

 

結局、主人公は最後の最後まで記憶を完全に取り戻すことはないのだが、記憶はないけど戦闘能力に優れている自分に驚く場面はあって良いと思うし、それをコメディで表現できたと思う。

 

また、アクションシーンの大きな見せ場はビルの斜面を下るスタントだと思うが、最も時間を割かれているアクションシーンはビルの屋上での2人相手の格闘だろう。香港映画らしい長い格闘シーンだが、どうせ2人相手に戦うのは分かっているのだから、最初に1人ずつ戦うシーンは不要だろう。やはり80年代が全盛期と言えるジャッキー・チェンともあれば、スピード感などは明らかに落ちている。マンネリと言われて久しい頃だったとは思うが、特に目新しい要素は見当たらなかった。

 

やはり日本人なら、ケイン・コスギの「タケシ、ジャパン!」が一番印象に残るね(ちなみにケイン・コスギは日本人の父と中国人の母のもとに生まれたアメリカ国籍)。

①ソフト版
②テレビ東京版(2001年10月4日「木曜洋画劇場」)※ソフト未収録
③テレビ朝日版(2003年2月23日「日曜洋画劇場」)※ソフト未収録
※2021年1月18日にWOWOWにてテレビ朝日版の日本語吹替欠落部分を追加録音したものを放送

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