タイトル
マッドマックス2(原題:Mad Max 2)
概要
1981年のオーストラリア映画
上映時間は96分
あらすじ
戦争により枯渇した石油を巡り、暴走族たちが略奪を繰り返す荒廃した世界。妻子を亡くしたマックスは、ある男から石油のある場所を教えられ、その場所へ向かうことにする。
スタッフ
監督はジョージ・ミラー
音楽はブライアン・メイ
撮影はディーン・セムラー
キャスト
メル・ギブソン(マックス)
ブルース・スペンス(ジャイロ・キャプテン)
感想
前作のヒットを受けて製作された本作の世界観は、後の多くの映像作品や漫画などに多大なる影響を与えた。
前作から時は流れて、文明社会は廃れた世界が舞台設定である。その過程はエピローグの数分間の映像で語られる。前作で暴走族をやっていたような活気ある男女だけが生き残っているというのも納得感はある。前作にも増して登場人物たちの「顔」が良い。
また、その世界観を決定づけるあらゆる要素が素晴らしい。前作にも登場したバイクや車は大幅に改造され、タンクローリーやオートジャイロといった乗り物まで登場する。また、主人公が身を寄せる拠点は、車やタイヤで周囲を囲った大きな秘密基地のようで、男性の冒険心を燻るものである。それに、衣装、髪型、それっぽい顔の俳優、言葉を喋らない少年、主人公について来る犬、ロケ地に音楽とどれもが素晴らしい。
前作で妻子を失ったマックスはかなり寡黙なキャラクターで本作中でもセリフはほとんどない。さらに彼についてくる少年は口を利くことができないので彼にも当然セリフはない。妻子を亡くしたマックスが何とかこの少年をいろんな意味で守ろうとする(それでも結構無茶させるんだが)。この荒廃した世界だからこそほんの少しの人間味というスパイスが際立って見える。
前作から予算アップもしてアクションシーンはとにかく激しいものに仕上がった。CGもない時代に、これだけのアクションシーンを作り上げただけでも驚愕である。俳優だけでなく、スタントマンやカメラマンなどの仕事ぶりも素晴らしかったのだろう。中でも、終盤のカーチェイスは目を見張るものがある。ただ、これらのアクションシーンを膨らませて発展させたのが、後の「マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)」である(だからと言って本作のアクションが色褪せるわけではない)。
そういったアクションシーンだけでなく、シーンとシーンの切り替えに使われる短いショットまでもが素晴らしい。マジックアワーを使った美しい景色、限りなく光を絞った夜間撮影、カーチェイスをヘリコプターから撮影するどこまでも続く道など、見逃して良い場面など一瞬たりとも存在しない。
本作に登場する人たちが生きる世界をあれやこれやと考えると、詳細まで目に焼き付けて語りたくなる中毒性がある。長い映画史の中でもSF映画に限れば十傑には入る作品。
音声解説
①<ジョージ・ミラー(監督)/ディーン・セムラー(撮影)>
監督のジョージ・ミラーと撮影のディーン・セムラーによる対話形式の音声解説。収録時期は不明だが、「ロード・オブ・ザ・リング(2001)」の話題も出ているので、DVD発売時に新たに収録されたものと思われる。お互いがお互いの仕事ぶりを称えつつ、当時のことを思い出しながら話してくれる。オーストラリア特有の事情、俳優の印象、スタントマンの仕事ぶり、ロケ地と過酷な撮影、監督の絵コンテの話、上映後の反響など、彼らにとっての代表作とあり、細かいところも記憶に残っているのがよく分かる。
関連作品
「マッドマックス(1979)」…シリーズ1作目
「マッドマックス2(1981)」…シリーズ2作目
「マッドマックス/サンダードーム(1985)」…シリーズ3作目
「マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)」…シリーズ4作目
「マッドマックス:フュリオサ(2024)」…シリーズ5作目
吹替情報
①フジテレビ版(1984年10月13日「ゴールデン洋画劇場」)
②TBS版(1991年11月27日「水曜ロードショー」)
③テレビ朝日版(1997年8月17日「日曜洋画劇場」)
④スーパーチャージャー版(2015年6月26日「シネマクラッシュ」)
※Blu-ray以降のソフトにテレビ朝日版を収録
※シリーズ3作品を収録したBlu-ray Boxならびに「マッドマックス2 日本語吹替音声追加収録版」にテレビ朝日版/TBS版/スーパーチャージャー版の3種類の日本語吹替を収録
※「マッドマックス アンソロジー メタルケース&スチールブック仕様」の4K Ultra HD Blu-rayに上述の3種類に加えフジテレビ版の日本語吹替を収録
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