【作品#0506】X-MEN2(2003)

2000年代

X-MEN2(原題:X2)

2003年のアメリカ映画
上映時間は134分

瞬間移動の能力を持つミュータント「ナイトクロウラー」がホワイトハウス内で大統領殺害未遂を起こす。これを知ったプロフェッサーはジーンとストーンにナイトクロウラー捜索を命じる。

監督はブライアン・シンガー
音楽はジョン・オットマン
撮影はニュートン・トーマス・サイジェル

ヒュー・ジャックマン(ローガン/ウルヴァリン)
パトリック・スチュワート(チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX)
イアン・マッケラン(レーンシャー/マグニートー)
ジェームズ・マースデン(スコット/サイクロップス)
ファムケ・ヤンセン(ジーン・グレイ/フェニックス)
ハル・ベリー(オロロ/ストーム)
アンナ・パキン(マリー/ローグ)
アラン・カミング(ナイトクロウラー)
ブライアン・コックス(ストライカー)

前作「X-メン(2000)」から、監督や主要キャストが続投し、新たなキャストにブライアン・コックスを迎えたシリーズ2作目は、前作以上の予算が注ぎ込まれ、全世界で前作を1億ドル以上上回る大ヒットを記録した。

 

事実上のキャラクター紹介に終わった前作「X-メン(2000)」に比べると、物語としても娯楽性としても一皮むけた印象はある。特に前作「X-メン(2000)」では、ミュータント側の登場人物ばかりで人間側の重要な登場人物が出てこなかった。そう考えると、本作にはブライアン・コックス演じるストライカーが登場し、物語を面白くするうえで重要なキャラクターとなっているし、ストライカーを演じる名優ブライアン・コックスのおかげで間違いなく良くなっている。また、ストライカーにはミュータントに目覚めた息子がいるという設定も良い(人間同士の子供が突然変異でミュータントになる可能性があるという設定だが、人間とミュータントならどうとか、ミュータント同士の子供が人間になることがあるのかとか知りたいと思ったが、これ以上の尺を取って描けないか)。

 

さらに、このストライカーの存在により、敵対していたプロフェッサーとマグニートーは事実上の休戦をして共闘する流れになるのも面白い。中盤以降はキャラクターがあちこちに散らばっているので描き切るのも大変だが、編集のテンポも良く、前作より30分ほど上映時間は長くなっても気にならないレベルである。

 

ただ、前作以上にキャラクターが増えると、誰かが死ぬという展開がお約束になる。だからと言ってジーンが犠牲になる必然性は感じない。そもそも終盤にかけての展開は必然性を感じないものもある。

 

前作でキャラクター紹介を済ませ、人間側の重要キャラクターも登場したことで面白さも格段に上昇している。ただ、キャラクターの内面への掘り下げはキャラクターによって濃淡がはっきり分かれ、事実上の主役であるウルヴァリンはやや印象が薄いのはやむなしか。とはいえ、娯楽作としては十分な出来だろう。

①<ブライアン・シンガー(監督)/トム・シーゲル(撮影)>

上記2名による対話形式の音声解説で、10年以上共に仕事をしている2人が語ってくれる。長年共に仕事をしているからこそ話せる過去作との共通点、新たに起用した俳優の印象、ジーンの死を撮影中に考えついた話、美術や照明を駆使した撮影時の工夫、再撮影やアップだけのインサート撮影の話、過去の名作からの引用の話など語ってくれる。エンドクレジットの場面になると、次回作の構想を冗談交じりに話している。

「X-メン(2000)」…シリーズ1作目
「X-MEN2(2003)」…シリーズ2作目
「X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006)」…シリーズ3作目
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009)」…「ウルヴァリン」3部作の1作目
「X-MEN:ファースト・ジェレネーション(2011)」…シリーズ4作目
「ウルヴァリン:SAMURAI(2013)」…「ウルヴァリン」3部作の2作目
「X-MEN:フューチャー&パスト(2014)」…シリーズ5作目
「デッドプール(2016)」…「デッドプール」シリーズ1作目
「X-MEN:アポカリプス(2016)」…シリーズ6作目
「LOGAN ローガン(2017)」…「ウルヴァリン」3部作の3作目
「デッドプール2(2018)」…「デッドプール」シリーズ2作目
「X-MEN:ダーク・フェニックス(2019)」…シリーズ7作目
「ニュー・ミュータント(2020)」…スピンオフ

①ソフト版
②テレビ朝日版(2006年9月10日「日曜洋画劇場」※正味129分)
※2019年5月24日発売の4K Ultra HD Blu-rayにソフト版/テレビ朝日版の2種類の日本語吹替を収録

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