【作品#0171】マトリックス リローデッド(2003)

2000年代

マトリックス リローデッド(The Matrix Reloaded)

2003年のアメリカ映画
上映時間は138分

人類最後の都市ザイオンが72時間後に、人類滅亡を企てるセンチネルから襲撃を受けることが発覚した。ネオは再び預言者に会うと、コンピュータ内に広がった仮想世界自体がコンピュータの意思決定に影響を与えており、人類を救うためにはネオがマトリックスのソースに辿り着かなければならないと言う。

監督/脚本はウォシャウスキー兄弟
音楽はドン・デイヴィス
撮影はビル・ポープ

キアヌ・リーヴス(ネオ)
ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)
キャリー=アン・モス(トリニティ)
ヒューゴ・ウィービング(エージェント・スミス)
ジェイダ・ピンケット・スミス(ナイオビ)
グロリア・フォスター(オラクル)
ハロルド・ペリノー(リンク)
モニカ・ベルッチ(パーセフォニー)
ランベール・ウィルソン(メロヴィンジアン)
コリン・チョウ(セラフ)

1作目から4年後の続編のPART1。前作の大ヒットを受けて、予算は1億5,000万ドルとなり、前作を上回る7億3,500万ドルを世界で売り上げた。ジー役はアリーヤで撮影されていたが、搭乗していたセスナ機の墜落事故によって亡くなり、ノーナ・M・ゲイが引き継いだ。

 

続編と言えど、前作の終わりから本作の始まりは繋がっているとは言い難く、別章突入と捉えた方が良さそう。

 

本作から人類最後の街「ザイオン」が登場する。本作と続編でザイオンを割とみっちり描いたことが、失敗だったのではないかと思う。もっともっと1作目のメインキャラクターを掘り下げるべきだった。ザイオンでは、指導者に対して人々が狂信的であると描かれているが、それってちょっと違うような気がする。

 

本作は特にモーフィアスにもっと焦点を当てるべきだった。ナイオビを司令官のロックと取り合った話なんかはどうでも良い。ネオを救世主と信じてやまないモーフィアスが、その救世主ネオから予言が嘘だったと知らされる。これほどの絶望はないと思うが、割とあっさり描かれており、もっとドラマチックにできたはず。

 

それからアクションシーンが多すぎて、138分という1作目を越える上映時間になっているのだろう。印象的なアクションもあるにはあるが、「また始まったよ」となってしまう。ザイオンの話とアクションシーンを削れば、続編は1作品にできたと思う。

①<コーネル・ウェスト(哲学者)/ケン・ウィルバー(哲学者)>

前作と同様に、世界中の宗教や哲学から本作のサブテキストやモチーフなどについて詳しく言及している。相変わらず小難しい話がたくさん出てくるが、本シリーズの理解を深める上では聞くに値する音声解説と言えるだろう。

 

②<トッド・マッカーシー(映画評論家)/ジョン・パワーズ(映画評論家)/デヴィッド・トムソン(映画評論家)>

比較的高く評価していた前作に比べ、終始本作に対して否定的な批評をしている。特に否定的な意見を述べていない上記音声解説と比べると、人の意見の違いがここまであるものかと思わせられる。アメリカの評論家(もちろん一部だが)が、どのような意見を持っているかを聞くには良いかもしれないが、「こんなシーンは今までの映画で山ほど見てきた」とか「こういうシーンはいらない」とかかなり酷評しているので、本作のファンなら嫌な気分になるかもしれない。

「マトリックス (1999)」…シリーズ1作目
「マトリックス リローデッド(2003)」…シリーズ2作目
「マトリックス レボリューションズ(2003)」…シリーズ3作目
「マトリックス レザレクションズ(2021)」…シリーズ4作目
「アニマトリックス(2003)」…本シリーズをモチーフにしたオムニバスアニメ

①劇場公開版
②フジテレビ版(2006年4月15日「土曜プレミアム」※正味123分)
※2015年2月14日にWOWOWにてフジテレビ版でカットされた部分を追加録音した「吹替補完版」を放送
※2018年11月7日発売の4K Ultra HD Blu-rayに劇場公開版と上述の「吹替補完版」の2種類の日本語吹替を収録

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