【作品#0004】コラテラル(2004)

2000年代

コラテラル(原題:Collateral)

2004年のアメリカ映画
上映時間は120分

保険屋を名乗るヴィンセントはマックスの運転するタクシーに乗り込み、一晩で仕事をまとめたいため貸し切りを依頼し、マックスは了承する。ヴィンセントが最初に向かった先でマックスがタクシー内で待っていると、彼のタクシーに男の死体が落ちてくる。

監督はマイケル・マン
音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影はポール・キャメロン→ディオン・ビーブ

トム・クルーズ(ヴィンセント)
ジェイミー・フォックス(マックス)
ジェイダ・ピンケット・スミス(アニー)
マーク・ラファロ(ファニング)
ピーター・バーグ(ワイドナー)
ブルース・マッギル(ペドローサ)
ハビエル・バルデム(フェリックス)

トム・クルーズが初めて本格的に悪役に臨んだ作品。ジェイミ・フォックスは「Ray/レイ(2004)」でアカデミー賞主演男優賞、本作で助演男優賞にダブルノミネートされたが、主演男優賞のみ受賞で初の同年ダブル受賞はならなかった。

 

殺し屋のヴィンセントと巻き込まれたタクシー運転手のマックス。どう考えたって悪いのはヴィンセントで、マックスが被害者だ。ただ、マックスは人は良いけど、夢だというリムジンサービスを始めるには至っておらずダラダラと暮らしている人間で、一方のヴィンセントは、殺し屋であるが仕事にはストイックで、ぱっと見ちゃんとした奴なのだ。病院のエレベーターで偶然乗り合わせた刑事のファニングと短い世間話をするシーンなどの細かいシーンの積み重ねが良い。

 

多くの人間に突き刺さるであろう「お前は本気でやろうとしていない」という言葉。唯一の理解者だった刑事のファニングまで殺され、失う物など何もないマックスがタクシーを暴走させクラッシュさせる。本来なら2人とも死んでるくらいの大クラッシュだが、10年以上も乗り続けてきた彼の象徴とも言えるこのタクシーを破壊して乗り越えていくという意味ではこれくらいのクラッシュが必要だっただろう。大の大人が殺し屋に説教されて本気になるのはシュールではある。

 

「ロサンゼルスは人は多いが全員他人だから嫌いだ」と言っていたヴィンセント。この日マックスとこの上ない濃厚な関係を築いたのは言うまでもない。

①<マイケル・マン(監督)>

マイケル・マン監督単独による音声解説。ロケ地、カメラ、起用した俳優、音楽、製作経緯などを語ってくれる。脚本にはないヴィンセントの生い立ちなどのキャラクター設定をトム・クルーズと事細かに作り上げた話や、撮影で使用したカメラの話は興味深い。本作のファンなら必聴の音声解説。

①ソフト版

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