タイトル
10クローバーフィールド・レーン(原題:10 Cloverfield Lane)
概要
2016年のアメリカ映画
上映時間は103分
あらすじ
婚約者と喧嘩をしたミシェルは家を出て車を走らせていると、交通事故に巻き込まれてしまう。目を覚ましたミシェルは、右足を怪我し、その怪我した右足には拘束具が装着されていた。
スタッフ
監督はダン・トラクテンバーグ
音楽はベアー・マクリアリー
撮影はジェフ・カッター
キャスト
メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ミシェル)
ジョン・グッドマン(ハワード)
ブラッドリー・クーパー(ベン)※声の出演
感想
ヒットした前作「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」の公開後すぐに続編は企画されていたが、なかなかうまくいかず、8年の時を経てようやく製作された本作は初監督のダン・トラクテンバーグが抜擢された。ただ、正式な続編というわけではなく、「クローバーフィールド・ユニバース」なる「マーベル・シネマティック・ユニバース」的な共通の世界観のもとにある作品らしい。
ただ、同じ世界観を共有しているとはいえ、前作のようなPOV方式ではないし、同じアメリカでも前作と舞台は異なるし、前作に登場した人物と関連する人物も登場することはない。なのでこのタイトルがついていなければ、同じ世界観を共有する映画かどうかは分からない作品になっている。しかも、そのタイトルの意味は最後に登場するだけで、そこまで引っ張る必要があったのか疑問を感じる。色んな試みがあっても良いとは思うが、製作者側の説明がないと分からないというのは自己満足に近いものを少し感じる。
前作と同じ世界観を共有するという意味で本作がやろうとしているトリックは全く分からないというわけではない。ただ、いくらハワードが狂っていたとしても、前作と同じ世界観を共有しているなら外に怪獣がいるのは、後に話がどう転んでも「やっぱり外には怪獣がいるよな」となってしまう。突如として怪獣に街が襲われるという前作にあった驚きを考えると、本作にはそういった驚きは基本的にない。もしその驚きを表現したいなら「クローバーフィールド」から離れて製作すれば良かったのではないかと思う。
本題に入ってから終盤にかけての密室ものとして見ると、目新しさはあまりない。いくら狂っているハワードの言っていたことが本当だとしても、ミシェルをわざわざ監禁する理由は納得できるものはない。そのくせミシェルには多くの自由があり、そりゃいつかは脱出できるよと思ってしまう。もう少しミシェルの側に不自由さがないと、脱出ものとしての面白さを欠くことになる。
一応、ラストは今まで逃げてきた主人公が戦いの渦中へ向かうことでヒロインの誕生として描いている部分は理解できる。ただ、いくら逃げてきた人生を送っていた主人公だとしても事情が事情ならそうせざるを得ないこともあるし、何ならハワードには何度となく戦いを挑んでいる。「クローバーフィールド」の共通の世界観の作品としても、ヒロインなる主人公の成長譚としても、イマイチな作品。
音声解説
①参加者<ダン・トラクテンバーグ(監督)/J・J・エイブラムス(製作)>
上記2名による対話形式の音声解説。音声解説が初めてで気持ちの高鳴っているダン・トラクテンバーグ監督を、音声解説慣れしているJ・J・エイブラムスがうまく誘導しているような印象を持つ。順撮りした話、撮影時のミス、俳優の印象、カメラの意図などを解説してくれる。インタビューなどで多く語っているだろうが、「クローバーフィールド(2008)」と同じ世界観を共有する続編として何を意識したかなどの話はほとんどしてくれないところは残念である。
関連作品
「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」…シリーズ1作目
「10クローバーフィールド・レーン(2016)」…シリーズ2作目
「クローバーフィールド・パラドックス(2018)」…シリーズ3作目
「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角(1986)」…ハワード・ドゥイッチ監督、モリー・リングウォルド主演のアメリカ映画。劇中、ハワードがこの映画を鑑賞している場面があり、この映画では主人公がプロムに出席するためにドレスを自作するシーンがある。
吹替情報
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