タイトル
ホテル・ムンバイ(原題:Hotel Mumbai)
概要
2018年のオーストラリア/アメリカ/イギリス/シンガポール合作映画
上映時間は123分
あらすじ
2008年に実際に起こったムンバイ同時多発テロの際、テロリストらによってタージマハル・ホテルは占拠された。ホテルの従業員らは宿泊客を守るべく行動を開始するが…。
スタッフ
監督/脚本/編集はアンソニー・マラス
音楽はフォルカー・ベルテルマン
撮影はニック・レミー・マシューズ
キャスト
デヴ・パテル(アルジュン)
アーミー・ハマー(デヴィッド)
ジェイソン・アイザックス(ワシリー)
アヌパム・カー(オベロイ料理長)
感想
実話に基づく作品。ちなみにデヴ・パテルが主演した「スラムドッグ$ミリオネア(2008)」の終盤でダンスするシーンを撮影した駅は後にムンバイ同時多発テロで攻撃を受けた駅でもあった。
メインとなる登場人物を序盤に紹介し、テロの混乱に乗じてタージマハル・ホテルにテロリストらが侵入する序盤は無駄がなくスムーズでで、後に登場するホテルの各所についての位置関係の説明も上々である。
本作にはワシリーという元軍人の男が登場する。この手の映画ならこういったキャラクターが窮地を救ってくれるものだが、抵抗むなしく殺されてしまう。本作は映画であるが、ノンフィクションであることを突きつけられているようだ。
テロの実行犯の様子もエピソードの1つ1つから徐々に浮かび上がってくる。例えば、部屋のトイレが水洗であることで興奮したり、エレベーターに置いてあった食事を運ぶ棚から普段は食べられないものを食べたりと、まだ幼げな若者であることが分かる。。特に、英語で名前を聞くように言われても、「What is your name?」すら理解できないのだ。インドでは教育のレベルによって英語が話せるかどうかが割と決まるようだが、どうみてもこのテロの実行犯の若者はとても高い教育を受けているとは思えない。そんな無教育な若者が、首謀者によっていとも簡単に洗脳されたことは容易に想像がつく。人質が同じイスラム教徒と分かると撃てなかったり、親に電話して涙したりする場面も描写される。彼らに同情こそしえないが、あくまでこのテロに登場する人物として平等に描写されている。
そんな彼らを指揮する実行犯のテロリストらは映画内には登場しない。あくまでこのタージマハル・ホテルで起こった出来事を描いており、その視点は極めて平等であると感じる。
実際のテロを描いた映画なので、「面白い」という感想は適切ではないかもしれないが、ホテルを舞台にしたパニックサスペンスとしては上出来である。バレるバレないに関してはベタな演出も多いが、パニックに陥る群衆、意見の対立などのあらゆる要素が映画内に終始緊張感をもたらしている。
吹替情報
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