タイトル
幽霊と未亡人(原題:The Ghost and Mrs. Muir)
概要
1947年のアメリカ映画
上映時間は104分
あらすじ
未亡人のルーシーは義姉を嫌っており、娘を連れて家を出る決断をする。不動産屋の反対を押して海沿いの家に下見へ行くと、そこは幽霊の出る屋敷だった。
スタッフ
監督はジョセフ・L・マンキウィッツ
音楽はバーナード・ハーマン
撮影はチャールズ・ラング
キャスト
ジーン・ティアニー(ルーシー)
レックス・ハリソン(グレッグ)
ジョージ・サンダース(マイルズ)
ナタリー・ウッド(アンナ)
感想
R・A・ディックの小説の映画化。アカデミー賞ではチャールズ・ラングが撮影賞(白黒)にノミネートされた。
この時代なら、雰囲気は異なれどアルフレッド・ヒッチコック監督の「レベッカ(1940)」を思い出さずにはいられない。しかも、その「レベッカ(1940)」に出演していたジョージ・サンダースまで本作に出演している。
まず、ルーシーがこの幽霊屋敷に住もうとする心情が全く掴めない。未亡人となり特に義姉に嫌気が差して家を出るというのは冒頭から十分に伝わって来る。そして不動産屋の反対を押して、ルーシーが希望する海辺の家へ下見に行く。そこでルーシーは幽霊の声を聞いて一目散に家を出る。ところが、なぜか「気に入った」と言ってその家に住み始める。しかも、ルーシーにはアンナという幼い娘がいる。普通なら子供のことを第一に考えてこんな家は避けるだろう。そんな心配をさせないためか本作には娘のアンナは映画内にたまに顔を出す程度でほとんど登場しない。幼い娘を持つ未亡人であるという設定があまり意味をなしていないように感じる。ここは強情に家を出たルーシーが予算内で仕方なくこの幽霊屋敷に住んでしまうなどの設定にした方が良かった。
そこからルーシーにしか姿が見えない幽霊のグレッグとのやり取りが展開していく。往年のスクリューボール・コメディを思わせる2人の掛け合いは見応えがある。
ただ、中盤からの展開はややがっかりである。ルーシーに一目惚れしたフェアリーとの話に移行していくのだが、グレッグが身を引こうとするほどの展開も魅力もあまりない。フェアリーは既婚者だし、ルーシーが再婚を考えるほどのキャラクターには見えなかった。さらにグレッグが映画内から姿を消すと途端につまらなくなってくる。
ラストは時を経てアンナが大きくなって婚約者を連れて帰って来る。そこでアンナも実はグレッグのことを知っていると打ち明ける。ほぼいないも同然だったアンナから急にそんな告白を受けてもなぁ。すると、しばらく姿を消していたグレッグが画面内に久しぶりに登場する。フェアリーとの話がかなり前に終わっているならまたルーシーの前に現れても良いと思うが、このタイミングで登場した理由はよく分からない。
映画の終わりは、主演の2人が家を出る場面である。ファンタジーっぽい雰囲気が存分に溢れていてこのエンディングは心温まるものがある。世間的な評価は高いが、登場人物たちの心情の掴みづらい作品。
吹替情報
・なし
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