【作品#0435】ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997)

1990年代

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(原題:The Lost World: Jurassic Park)

1997年のアメリカ映画
上映時間は129分

ハモンドは会社倒産の危機を脱するため、恐竜のクローンを生産していたサイトBから恐竜を見世物にしようとする。

監督はスティーヴン・スピルバーグ
音楽はジョン・ウィリアムズ
撮影はヤヌス・カミンスキー

ジェフ・ゴールドブラム(イアン・マルコム)
ジュリアン・ムーア(サラ・ハーディング)
ヴィンス・ヴォーン(ニック・オーウェン)
ピート・ポスルスウェイト(ローランド・テンボ)
リチャード・アッテンボロー(ジョン・ハモンド)

「ジュラシック・パーク(1993)」の続編。ヒットした前作以上に予算はつぎ込まれたが、前作から40%ほど落ちた2億3千万ドルほどのヒットとなった。ちなみに、ヴィンス・ヴォーンとジュリアン・ムーアは本作の翌年「サイコ(1998)」でも共演している。

 

映画の舞台は前作から4年後。ジュラシック・パークとして前作登場した島とは別の、恐竜のクローンを生産する島「サイトB」が舞台である。前作であれだけの目に遭っておきながら、また同じ過ちを繰り返すのか(イアンのセリフを借りるなら新たな過ちということになるか)。いくら何でも1つの会社が抱え切れる問題ではないし、ハリケーンが島を襲ったからと言って恐竜たちだけの無法地帯になっているなんて、前作の教訓はどこへやら。この冒頭のわずか10分程度の展開だけで、前作に遡って評価を貶めかねないものになっている。前作の一番の悪役とも言えるハモンドを生きたままにしたのは、続編の物語を展開させるためだったのかとさえ思わせる。

 

さらには恐竜しかいない「サイトB」に恐竜ハンター、古生物学者、ドキュメンタリー作家、野外用装備の専門家など多くの人間が次々に上陸することになる。彼らは「恐竜に食われるかもしれない」などと1ミリも考えない能天気な人間ばかりである。トラブルありきで登場人物のキャラクター設定を低くしている印象さえある。

 

そして、結局のところ人間が恐竜から逃げ、悪役は恐竜に食われるという、前作と同じような話を描くことになってしまっている。また、イアンと娘との物語も前作の焼き直しでしかない。

 

それから、本作は演出が非常にくどい。特にトレーラーが崖から落ちてしまうシーンは10分くらいの時間をかけて描いている。車が落ちるかどうかの件は前作やっているし、10分はいくら何でも長い。しかもそこで死ぬのは助けに来たエディという、比較的良い奴であるところも残念だ。それから、後の多くの小さなラプトルにスタークが襲われる場面も同様に長い。

 

なんやかんやで島を抜け出すと、ティラノサウルスのアメリカ上陸シーンがクライマックスである。どう見ても「キングコング(1933)」的な展開である。今まで自然の中で大暴れしていた恐竜がアメリカ本当に上陸するわけだから映像的なインパクトはあるにはあるが、恐竜に食われるべき人間が食われるだけになっている。

 

映画のラストカットは空飛ぶプテラノドン。本編に出てきてすらいなかったじゃないか(ちなみに次回作で大活躍します)。

 

結局、事の発端であるハモンドはお咎めなしで、シリーズでは以降登場すらしない。前作とほぼ同じ上映時間なのにとても長く感じた。スピルバーグ監督作品でもワーストクラスの出来。

「ジュラシック・パーク(1993)」…シリーズ1作目
「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997)」…シリーズ2作目
「ジュラシック・パークⅢ(2001)」…シリーズ3作目
「ジュラシック・ワールド(2015)」…シリーズ4作目
「ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)」…シリーズ5作目
「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2022)」…シリーズ6作目
「ジュラシック・ワールド/復活の大地(2025)」…シリーズ7作目

①ソフト版

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