タイトル
スピード(原題:Speed)
概要
1994年のアメリカ映画
上映時間は115分
あらすじ
オフィスビルのエレベーターに何者かにより爆弾が仕掛けられた。ロス市警のジャックは乗客を何とか救助し、犯人を追いつめられるが、あと一歩のところで逃げられてしまう。後日、路線バスに爆弾を仕掛けたと犯人からジャックに電話があり、そのバスが時速80キロを切ると爆弾は爆破すると言う。ジャックはその路線バスを追いかけ、何とか飛び乗るが…。
スタッフ
監督はヤン・デ・ボン
脚本はグレアム・ヨスト
音楽はマーク・マンシーナ
撮影はアンジェイ・バートコウィアク
キャスト
キアヌ・リーヴス(ジャック)
サンドラ・ブロック(アニー)
デニス・ホッパー(ペイン・ハワード)
ジョー・モートン(マクマホン)
ジェフ・ダニエルズ(ハリー)
感想
本作は3,000万ドルという中規模程度の予算に対し、3億5千万ドルの大ヒットを記録した。また、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックは後に「イルマーレ(2006)」で12年ぶりに再共演している。
何度も見ていると細かい突っ込みどころは多々あるが、それを感じさせないタイトル通りのスピード感で突っ切る2時間。このタイトルを付ける以上、映画自体にスピード感が不可欠で、実際それに負けないスピード感はある。また、本作のスピード感がある程度の基準となって後の映画に大きな影響を与えたと思う。
一番の見せ場とも言えるのが、未完成の高速道路を飛び越えるシーンだろう。当初の脚本にはなく、監督のヤン・デ・ボンから「乗り越えられないくらいの障害が欲しい」と脚本家に要望したことで追加されたシーンである。結果的にその追加した見せ場が、お金も時間も一番かかったらしい。まぁどう見ても「そりゃ無理だよ」ってシーンではある。
ジャックに脚を撃たれたハリーは爆弾を仕掛けた犯人を突き止めて犯人の家へ向かうと、罠が仕掛けてあり爆破に巻き込まれてジャックは死んでしまう。結構良いキャラクターだったのにわざわざ死なせる必要は感じない。一応、当初の脚本ではハリーが真犯人だったらしいので、その名残りかもしれないが。
バスからも全員が脱出した後、金の受け渡し場所にジャックだけでなくアニーもやって来ることになるのだが、ケガの手当てが必要なアニーが病院へ向かわずにここへやって来る理由はない。脚本家による音声解説でも、アニーをここへ連れて来る理由は長い間考えはしたと言っていたが、諦めちゃったんだろうな(笑)。
要所で休憩を挟みつつ、エレベーター、バス、電車と場所を変えながらも動き続けるスピード感は見事である。ストーリーに合わせられた設定、バスのジャンプという見せ場のための見せ場など、やりようによってはもっと面白くなっただろうなとは思うが、90年代のアクション映画界に登場した良作。
音声解説
①<ヤン・デ・ボン(監督)>
ヤン・デ・ボン監督単独による音声解説。撮影監督として実績を上げた彼が初監督を務めた本作において、どのようなモチベーションで臨んだか聞くことができる。エレベーター、バス、地下鉄とそれぞれのアクションシーンの撮り方について細かく話してくれる。本格アクション映画初出演となったキアヌ・リーヴスの印象や撮影が進むにつれての心境変化などの話は興味深かった。
②<グラハム・ヨスト(脚本)/マーク・ゴードン(製作)>
上記2名による対話形式の音声解説。話したい気持ちが先走ってお互いが相手の話を遮ったり、話の途中で今映っている場面の話になったりとやや聞きづらい。また、本作のネタバレをしても良いかどうかの話になるなど、音声解説をする上での打ち合わせも足りないと感じる。バスに子供たちが轢かれそうになった場面では「馬鹿な子供は轢かれたらいい」といった発言もしており、人間性を疑う。当初の脚本との違い、キャスティングの経緯、アメリカ同時多発テロ以降の映画の在り方など話している内容はまずまずだが、野蛮な発言を平気でしてしまう人間が製作に携わっていると思うと残念でならない。
関連作品
「スピード(1994)」…シリーズ1作目
「スピード2(1997)」…シリーズ2作目
吹替情報
①ソフト版
②フジテレビ版(1997年4月19日「G洋画劇場」※ノーカット)
③テレビ朝日版(1998年10月11日「日曜洋画劇場」※正味111分)
④機内上映版※ソフト未収録
※2014年4月25日に「吹替の帝王」シリーズ第5弾として発売されたBlu-rayにソフト版/フジテレビ版/テレビ朝日版の3種類の日本語吹替を収録
音声配信
Spotifyはこちら
Apple Podcastはこちら
Amazon Musicはこちら
YouTubeはこちら
予告編
取り上げた作品の一覧はこちら


コメント