【作品#0492】ノウイング(2009)

2000年代

ノウイング(原題:Knowing)

2009年のアメリカ映画
上映時間は121分

1959年マサチューセッツ州のとある学校では、生徒たちの描いた絵をタイムカプセルに入れて埋めていた。50年後、予定通りタイムカプセルは掘り起こされ、ジョンの息子ケイレブはその中から不可解な数字が入った紙を手にする。

監督はアレックス・プロヤス
音楽はマルコ・ベルトラミ
撮影はサイモン・ダガン

ニコラス・ケイジ(ジョン・ケストラー)
ローズ・バーン(ダイアナ・ウェイランド)
チャンドラー・カンタベリー(ケイレブ・ケストラー)
ララ・ロビンソン(ルシンダ・エイブリー/アビー・ウェイランド)

基本的にSF映画を撮り続けるアレックス・プロヤス監督の「アイ、ロボット(2004)」に続くSFディザスタームービー。5,000万ドルの予算に対し、全世界で1億8千万ドルを売り上げた。

 

無作為に並んだ数列を見たジョンは、それが大規模な災害や事故が発生した年月日と被害者数であることをネットで調べて突き止める。そして、残された3つの年月日はこれから発生するものである可能性があると考える。その3つのうち最初の日付になった瞬間にテレビから事故や災害の情報がないかを確認し始めるが、そういった情報も確認できずに寝落ちしてしまう。そもそも事故や災害の被害者数ってその日には確定しないものだし、何なら後遺症で亡くなった人を含めれば数年後にその被害者数って加算されていくものだからその当日の最新情報だけを追ったって意味はないように感じる。また、ジョンが目の前で目撃する飛行機事故の被害者数が一致したことで確信しているが、テレビのニュースによれば他にも飛行機は墜落しているので、だとしたらなぜ他の飛行機事故はこの数列に含まれず、ジョンが目撃したものだけが含まれているのかという話にもなる。また、映画を進めるためとはいえ、これから発生する事故や災害の発生個所がジョンが車で足を延ばせる範囲内というのも気にかかる。ジョンが調べた情報にはおそらく阪神淡路大震災の情報も含まれていただけに。気にせずに見ようと思えば見られるのだが、ちょっとこの設定における雑音が多すぎる気はする。

 

下記の音声解説では監督は否定気味だが、どう見ても宗教的な映画ではある。選ばれた2人の少年少女だけが宇宙人に連れられ、新たな場所で新しい生活を始めることになる。ケイレブとアビーという名前もカインとアベルを思わせるものがあるし、エデンの園を思わせる映像で映画は終わる。講義の中で決定論について話していた通り、ジョンは自分が宇宙船に乗れない事実を受け入れている。つまり地球が滅びるのも決まっていたということなのだろう。

 

結局、地球が滅びてケイレブとアビー以外の人類は滅びてしまう。飛行機の墜落なんて911を思い出すわけだが、結局本作は何を伝えたかったのかがよく分からなかった。そんな中でも、初見時なら飛行機墜落の場面は相当な衝撃があるし、大体地球が助かった終わりという映画が多い中、完全に滅ぼしてしまうなんてある種の清々しさは覚える。

①<アレックス・プロヤス(監督)>

DVDのパッケージにはアレックス・プロヤス監督による音声解説と記載があるが、おそらくプロデューサーの誰かも参加している(自己紹介をしないので誰かは分からなかった)。基本はアレックス・プロヤス監督が話し、時にプロデューサーの方が質問したり意見したりしている。取り立てて特徴のない音声解説だと感じるが、中盤から終盤にかけて本作の描くテーマなどが2人の間で異なっており、それぞれが意見するところは興味深い。

①ソフト版

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