タイトル
夜の大捜査線(原題:In the Heat of the Night)
概要
1967年のアメリカ映画
上映時間は109分
あらすじ
ミシシッピー州のある駅で夜に列車の乗り継ぎを待っていたヴァージル・ティップスは、その夜に起きた殺人事件の容疑者として警察署に連行される。そこで彼はペンシルベニア州の殺人課の刑事であると身元が分かると、その殺人事件の手伝いをすることになる。
スタッフ
監督はノーマン・ジュイソン
音楽はクインシー・ジョーンズ
撮影はハスケル・ウェクスラー
編集はハル・アシュビー
キャスト
シドニー・ポワチエ(ヴァージル・ティップス)
ロッド・スタイガー(ビル・ギレスピー)
ウォーレン・オーツ(サム・ウッド)
リー・グラント(レズリー・コルバート)
感想
北部で殺人課のエリート刑事として活躍する黒人が、黒人差別の一向になくならない南部でバリバリの保守の町ミシシッピーで殺人事件の調査をすることになるという話。
映画は一筋の光が差し込むところから始まる。その光が近づいてくると、列車のヘッドライトであることが分かる。この列車にはヴァージル・ティップスが乗っている。黒人差別の蔓延るミシシッピー州において、このヴァージル・ティップスが希望という名の光になってほしいと願うようなオープニングである。
その後ヴァージル・ティップスが連行される警察署の空調も小さな扉も壊れたままである。ギレスピー署長は直したいと思っているが、周囲が直してくれるのを待っている。まるで南部における黒人差別の象徴のように感じる。そして、警察署内で小さな扉を先に進もうとするのはヴァージルである。彼は北部の人間で文字通り先を行く人間である。ところがこの壊れた扉には開けるためのコツがあり、それをギレスビー署長に開けてもらって進むことになる。南部には南部のやり方があると示しているようだ。これから彼らはともに行動し、ギレスビー署長は時にヴァージルの行動に驚きながらもその確実な能力と南部にはいない力強い黒人として認めていくことになる。
終盤の2人が酒を飲むシーン。ギレスビー署長は不眠に悩まされており酒でそれを解決させようとしている。ヴァージルは「それでは解決しない」と言うと、ギレスビー署長は「そうだろうな」と返す。問題を解決させるために間違った方法を選んではいけないが、何が正しいかまでは分からない。少なくとも人種差別は一気になくならない。一人ひとりが個々の事例で解消していくというのが当時の出した答えなのだろう。
音声解説
①<ノーマン・ジュイソン(監督)/ハスケル・ウェクスラー(撮影)/リー・グラント(出演)/ロッド・スタイガー(出演)>
ノーマン・ジュイソン監督の語りは、とても刺激的な作品を世に送り出した人物とは思えないほど、親しみやすい気の良いおっちゃんという印象すら抱かせる。撮影時の苦労話や裏話などを軽妙に語ってくれる。
関連作品
「夜の大捜査線(1967)」…シリーズ1作目
「続・夜の大捜査線(1970)」…シリーズ2作目
「夜の大捜査線/霧のストレンジャー(1971)」…シリーズ3作目
吹替情報
①テレビ朝日版(1972年11月5日「日曜洋画劇場」※正味95分)
②TBS版1(1977年12月19日「月曜ロードショー」)
③日本テレビ版(1981年2月4日「水曜ロードショー」)
④TBS版2(1983年5月5日「名作洋画ノーカット10週」※ノーカット)
※Blu-rayにテレビ朝日版/TBS版2の2種類の吹替を収録
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