【作品#0035】噂の二人(1961)

1960年代

噂の二人(原題:The Children’s Hour)

1961年のアメリカ映画
上映時間は108分

友人同士のカレンとマーサは女の子だけを預かる小さな学校を共同で運営していた。カレンが恋人のジョーとの婚約が決まった頃、子供たちによってカレンとマーサへあらぬ疑いが噂される。

監督はウィリアム・ワイラー
音楽はアレックス・ノース
撮影はフランツ・プラナー

オードリー・ヘプバーン(カレン)
シャーリー・マクレーン(マーサ)
ジェームズ・ガーナー(ジョー)

ラブコメを思わせる邦題からは想像できない本作。自分の周りが崩壊していく様子を見てすべて自分の責任だと感じてしまった悲しきマーサ。メアリーの嘘から始まった一連の騒動。ところがマーサは本当にカレンを想っていたのだった。ある意味マーサもカレンを想う気持ちを隠して嘘をついていたと感じていたのかもしれない。

 

マーサの友人であるカレンの行動が良くも悪くも興味深い。味方をしてくれた婚約者のジョーには言わせなくても良いことを敢えて言わせている。もっと遡ると、序盤にカレンは嘘をついている生徒に厳しく当たるしかしていなかった。結局、事情を確認せずに学校から生徒たちを退去させたティルフォード夫人とカレンは何ら変わらないのではないか。友人のマーサを亡くしたカレンは関係者の集まる葬儀の中、脇目もふらずに歩いていく。整い過ぎたヘプバーンの見た目が、どこか乾いた女性像としてはマッチしていた。

 

当時のヘイズコードに挑んだ同性愛を扱った意欲作。思うところはあるが、巨匠ウィリアム・ワイラーの手腕は確かであることを再確認。

「この三人(1936)」…リリアン・ヘルマンの戯曲「子供の時間」の一度目の映画化
「噂の二人(1961)」…リリアン・ヘルマンの戯曲「子供の時間」の二度目の映画化

①テレビ朝日版(1969年11月16日「日曜洋画劇場」)※ソフト未収録

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