【作品#0054】仁義なき戦い 広島死闘篇(1973)

1970年代

仁義なき戦い 広島死闘篇

1973年の日本映画
上映時間は100分

前作から遡り、舞台は昭和25年の広島県広島市。傷害事件による服役から出所した山中は、村岡組組長の姪にあたる靖子の働く食堂で無銭飲食をして、大友連合会会長の息子である大友勝利にリンチされる。その後、大友会長の紹介で山中は村岡組の組員として働くことになる。

監督は深作欣二
脚本は笠原和夫
音楽は津島利章
撮影は吉田貞次

北大路欣也(村岡組・山中正治)
梶芽衣子(上原靖子)
千葉真一(大友組組長・大友勝利)
名和宏(村岡組組長・村岡常夫)
成田三樹夫(村岡組・松永弘)
小池朝雄(村岡組舎弟・高梨国松)
菅原文太(広能組組長・広能昌三)
前田吟(広能組・島田幸一)
金子信雄(山守組組長・山守義雄)

原作が追い付かなかったために、シリーズ2作目にして番外編になった本作。主人公は北大路欣也になり、シリーズで唯一女性の登場人物がストーリーの最後まで出てくる異色作にして、シリーズでも屈指の人気を誇る一本。

 

主人公が変わっても組長らに翻弄される主人公という意味では1作目の広能昌三と変わらないが、特攻隊に行かなかった(行けなかった)山中の悲哀が結末とリンクして1作目とは趣の違う作品に仕上がった。

 

主人公の山中以上に印象を残したのが、千葉真一演じる大友勝利だろう。片手をポケットに突っ込みながら、竹刀で山中をボコボコにするのはシリーズ屈指の名場面。スケジュールの都合とはいえ「仁義なき戦い 完結篇」に再登板できなかったのは悔やまれる。

 

松竹の家族映画のイメージの強い前田吟が、広能組という小さな組の若衆を演じた。強くはないが忠誠心に溢れるキャラクターを見事に表現し、ビールをグッと飲む静止画で懲役刑の字幕が出るところは何度見ても素晴らしい。個人的に本作のベストキャラクター。

 

そのほかにも犬食、リンチされる川谷拓三など名(迷?)場面多数の本作は決して見逃せない一本。

「仁義なき戦い(1973)」・・・シリーズ1作目
「仁義なき戦い 広島死闘篇(1973)」・・・シリーズ2作目
「仁義なき戦い 代理戦争(1973)」…シリーズ3作目
「仁義なき戦い 頂上作戦(1974)」…シリーズ4作目
「仁義なき戦い 完結篇(1974)」…シリーズ5作目
「仁義なき戦い 総集篇(1980)」…1作目から4作目までの総集篇
「新仁義なき戦い(1974)」…新シリーズ1作目
「新仁義なき戦い 組長の首(1975)」…新シリーズ2作目
「新仁義なき戦い 組長最後の日(1976)」…新シリーズ3作目
「北陸代理戦争(1977)」…当初新シリーズ4作目として検討された作品
「その後の仁義なき戦い(1979)」…番外編
「新・仁義なき戦い。(2000)」…シリーズ1作目のリメイク

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