【作品#0095】A(1998)

1990年代

A

1998年の日本映画
上映時間は135分

オウム真理教の広報副部長だった荒木浩を中心に、地下鉄サリン事件後に拠点を追われることになる時の様子を取り上げる。

監督/撮影/編集は森達也

オウム真理教の若き信者たち、知る権利と称して彼らに近づくマスコミ、転び公防の決定的な場面を撮られた公安警察など、あくまで荒木浩という当時20代のオウム真理教の一信者を中心に描いているが、少なくとも当時マスコミでほとんど報じられなかったことがここに描かれている。

 

本作では麻原彰晃らオウム真理教の幹部らが起こした地下鉄サリン事件の責任を追及するような作品ではない。オウム真理教内では若くして広報副部長という立場にいる荒木浩も、女性関係についての質問に照れるあたり、まだ彼もいわゆる「社会」に未練があるのではないかと感じる。そういう意味では青春ものとしての側面すら感じる。

 

大学に数日行っただけで日本がダメになると思い退学して出家した若い信者が森達也監督から突っ込まれる場面、取材の許可を求めてマスコミ同士が言い争いになり荒木浩が仲裁する場面、明らかに警察が押し倒したのに抵抗したとして信者が逮捕される場面などとにかく見所満載である。

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