【作品#0127】男たちの挽歌Ⅲ アゲイン/明日への誓い(1990)

1990年代

男たちの挽歌Ⅲ アゲイン/明日への誓い(原題:英雄本色III夕陽之歌/英題:A Better Tomorrow III)

1990年の香港映画
上映時間は119分

1974年、ベトナム戦争末期のサイゴン。従兄を香港に連れ帰ろうとしたマークは、トラブルに巻き込まれたところをキティという女性に助けられ、2人は恋に落ちる。平和な日々は続かず、キティの情夫であるホーが2人の前に現れる。

監督はツイ・ハーク
音楽はローウェル・ロー
撮影はウォン・ウィンハン

チョウ・ユンファ(マーク)
アニタ・ムイ(キティ)
レオン・カーファイ(マイケル)
時任三郎(ホー)

「男たちの挽歌(1986)」「男たちの挽歌Ⅱ(1987)」に続くシリーズ3作目ではあるが、シリーズ1作目の前の出来事を描いており、チョウ・ユンファしか出てこないのでとても「男たちの挽歌」シリーズとは言えず、全く別物として見るべき作品である。また、ジョン・ウーとプロデューサーのツイ・ハークが前作の製作中に仲違いしており、ツイ・ハークが監督し、ジョン・ウーは関与していない作品である。

 

序盤近くの銃撃戦などはシリーズっぽさを感じるが、それ以降は3人の男たちでアニタ・ムイを取り合う下らないメロドラマがダラダラと続いていく。特に香港に戻ってからの展開は眠たくなるほど退屈で、小さなドラマの積み重ねが終盤の激しいアクションシーンに全くと言っていいほど繋がっていない。

 

それから、時任三郎が香港人の役としてキャスティングされている。吹替ありきだったためか、時任三郎はセリフはそこそこ多いにもかかわらず、小さく口を動かしているだけで、しかもそれがバレないように遠めのショットが多用されている。こんなことするなら香港人を使うべきだった。しかも演じた役名がシリーズ通して登場した「ホー」と同じなのもややこしい。

 

また、別アングルに切り替わった時に演者の向いている方向が異なるなど、画面の切り替わり時の違和感が多々あり、はっきり言って雑な作りの映画と言える。

 

この3作目の話があったから、1作目に繋がっていくというようには到底思えず、所詮はチョウ・ユンファの魅力に頼っただけの便乗作にして駄作。

「男たちの挽歌(1986)」…シリーズ1作目
「男たちの挽歌Ⅱ(1987)」…シリーズ2作目
「男たちの挽歌Ⅲ アゲイン/明日への誓い(1990)」…シリーズ3作目
「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW(2010)」…シリーズ1作目の韓国リメイク
「男たちの挽歌 REBORN(2018)」…シリーズ1作目の中国リメイク

①ソフト版1(1993年に藤和ビデオから発売のVHS/2013年にパラマウントから発売のDVDとBlu-rayに収録)
②ソフト版2(1999年にカルチュア・パブリッシャーズから発売されたDVDに初収録)
※2023年3月20日にWOWOWにてソフト版1に香港公開版にのみ存在するシーンを追加録音したものを放送

Spotifyはこちら
Apple Podcastはこちら
Amazon Musicはこちら
YouTubeはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました