タイトル
愛しのローズマリー(原題:Shallow Hal)
概要
2001年のアメリカ/ドイツ合作映画
上映時間は113分
あらすじ
少年時代に亡くした父の遺言が原因で、見た目だけで女性を判断するようになったハルは、ある日乗ったエレベーターでカウンセラーから催眠術をかけられ、心の美しい女性に惚れるようになってしまう。すると、体重が100キロは超えているであろう女性ローズマリーのことがハルには見た目も美しい女性に見え、ハルはいつも通り彼女へアプローチしていく。
スタッフ
監督/脚本/製作はファレリー兄弟
音楽はアイヴィー
撮影はラッセル・カーペンター
キャスト
ジャック・ブラック(ハル)
グウィネス・パルトロウ(ローズマリー)
ジェイソン・アレクサンダー(マウリシオ)
スーザン・ウォード(ジル)
ジョー・ヴィテレリ(スティーヴ)
ブルース・マッギル(ハルの父)
アンソニー・ロビンス(本人役)
感想
ジャック・ブラックにとって映画出演20作品目にして初の主演を飾った記念すべき作品。本作のテーマを考えると皮肉なことにジャック・ブラックは役作りの一環で体重を落とす必要があった。
やはり設定の時点でやや破綻している。ハルがローズマリーに興味を持ったのは見た目が美しかったからである。そのローズマリーが100キロを超える女性でも愛することができるか。体の太さも見た目のうちだが、ローズマリーの顔は決して不細工ではない。どうせやるなら「モンスター(2003)」のシャーリーズ・セロンくらいやらないと、グウィネス・パルトロウの元の良さを残したふくよかな女性だったら、タイプの男性なら好きになる人がいてもおかしくないように見えてしまう。この余地を残した設定が本作の優しさであり甘さでもある。
それからローズマリーだって1人の人間である。彼女自身が感じる欠点が、太っていることに対するコンプレックスくらいなのも物足りない。「心の美しい人間とは?」という問いに本作はボランティア活動をしている人という答えに落ち着いているが、ボランティア活動をしている人がすべて心の美しい人だとも思えないのでもっと突き詰めた設定にしてほしかったと感じる。
この設定である以上、この落としどころが正解なのだろう。見た目が良くなければ異性から相手にされないというごくごく当たり前でかつ厳しい現実を元にした設定で、多様性を認める原題からすればたった20年前の作品でも古びて見えてしまうものだ。
音声解説
①<ファレリー兄弟(監督/脚本)>
ファレリー兄弟による対話形式の音声解説。ファレリー兄弟作品をよく鑑賞している人にとっては非常にサービス精神溢れた音声解説だと感じるはず。画面にほんの少ししか映らない役者についても、「前の〇〇で〇〇という役で出演してくれた」とまで教えてくれるのだから、彼の映画ファンにとってはたまらない内容だろう。テーマについてや批評家からの意見に対する反論など、これぞ音声解説という好例。
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