【作品#0021】ジャスティス(1979)

1970年代

ジャスティス(原題:…And Justice for All)

1979年のアメリカ映画
上映時間は119分

弁護士のアーサーは、フレミング判事と度々対立していた。そんなある日、フレミング判事が婦女暴行の罪で捕まってしまう。フレミング判事はその弁護をなんとアーサーに依頼することにして…。

監督はノーマン・ジュイソン
音楽はデイヴ・グルーシン
撮影はヴィクター・J・ケンパー

アル・パチーノ(アーサー・カークランド)
ジョン・フォーサイス(フレミング判事)
ジャック・ウォーデン(レイフォード判事)
リー・ストラスバーグ(サム)
ジェフリー・タンバー(ジェイ・ポーター)
クリスティーン・ラーティ(ゲイル・パッカー)

「クレイマー、クレイマー(1979)」への出演を断って本作に出演したアル・パチーノはアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたが、「クレイマー、クレイマー(1979)」に出演したダスティン・ホフマンに敗れてしまった。

 

話の主軸こそ、アーサーとフレミング判事の対立かもしれないが、女装した黒人アビーの弁護、自殺願望のあるフォード判事との付き合い、査問会の委員をしているゲイルとの関係、アーサーがフレミング判事と対立する原因となるジェフの一件、同僚ジェイの一連の騒動、アーサーの祖父サムへの見舞いなど、サイドストーリーがとても多い映画である。

 

黒人の同性愛者というマイノリティの弁護、強引に無罪にしたことで罪悪感を感じ精神をきたす同僚、婦女暴行で捕まっても権力の座から降りないフレミング判事、法廷に銃を持ち込み自殺願望さえあるフォード判事などアメリカの抱える問題は山積みだ。とはいえ、それをアーサー1人に背負わせるのはあまりにも可哀そうだ。最後の法廷で彼が放つ言葉の通り、アーサー含めみんなが「壊れている」。追い出された法廷の外で、「壊れた」ジェイが「治って」帰って来るの結末は絶妙だった。

①<ノーマン・ジュイソン(監督)>

ノーマン・ジュイソン監督単独による音声解説。腐敗した法曹界へ切り込む刺激作だが、監督の語り口は非常に柔らかい。映画のロケ地として初めてボルチモアが使われた話は貴重。また、サイドストーリーの多い本作において監督が丁寧に導いてくれる。

①日本テレビ版(1985年12月30日「年忘れ映画劇場」)※ソフト未収録

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