【作品#0052】雨に唄えば(1952)

1950年代

雨に唄えば(原題:Singin’ in the Rain)

1952年のアメリカ映画
上映時間は103分

トーキーへの移行期のハリウッド。サイレント期のスターだったリナはトーキー向きの美声の持ち主ではなかった。何とか製作したトーキー映画も試写で酷評されてしまう。そこでリナとサイレント期のスターだったドンは、リナの吹替に新人のキャシーを使ったミュージカル映画を作ろうとする。

監督はジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン
脚本はアドルフ・グリーン/ベティ・コムデン
撮影はハロルド・ロッソン

ジーン・ケリー(ドン)
デビー・レイノルズ(キャシー)
ドナルド・オコナー(コズモ)
ジーン・ヘイゲン(リナ)
シド・チャリシー(ダンサー)
リタ・モレノ(ゼルダ)

時代の移り変わりをうまく利用した者たちによる物語はいつどの時代においても支持されるものである。

 

とはいえ、トーキー向きの声でないリナがラストであんな仕打ちを受けるほど悪いキャラクターだったかと言うと疑問が残る。擁護するほどのキャラクターでもなかったが、観客の笑い者にして再起不能になるレベルの仕打ちをするドンははっきり言って鬼畜である。キャラクターの設定は脚本次第。都合の良い話になったとしても、このリナのキャラクターを悪人にしない方法だってあったはず。明るくて親しみやすい作品なだけに、もったいないと感じた。

 

ちなみに本作のリナのように時代の流れに乗れなかった人たちをフィーチャーした作品がデイミアン・チャゼル監督の「バビロン(2022)」だろう。

①<デビー・レイノルズ(キャシー役)/ドナルド・オコナー(コズモ役)/シド・チャーリー(ダンサー役)/キャサリーン・フリーマン(フィービー役)/スタンリー・ドーネン(監督)/ペティ・コムデン(脚本)/アドルフ・グリーン(脚本)/バズ・ラーマン(映画監督)/ルディ・ベルマー(映画史研究家)

キャシーを演じたデビー・レイノルズを案内役として、それぞれ別撮りされた音源をそれらしい場面に当てはめて紹介していく形式の音声解説。当時製作に携わったスタッフやキャストに加え、映画史研究家と現役の映画監督が集うという、製作50周年を記念して作られたDVDのための特別収録ということだろう。キャストやスタッフからは本作へかけた思いや本作を期にどう変わったかなどが語られている。それならインタビューでも良いと言えるが、映像を見ながら彼らの声が聞けるとそれはそれで嬉しい気持ちになる。

①NHK版(1971年6月5日「劇映画)※ソフト未収録
②フジテレビ版(1977年12月30日「ゴールデン洋画劇場」)※2022年に「吹替の力」シリーズとして発売された4K Ultra HD Blu-rayに収録
③PDDVD版

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