【作品#0082】狼/男たちの挽歌・最終章(1989)

1980年代

狼/男たちの挽歌・最終章(原題:喋血雙雄/英題:The Killer)

1989年の香港映画
上映時間は111分

殺し屋のジェフリーは、仕事現場で歌手のジェニーの眼を怪我させてしまう。彼女の高額な手術代のために、ジェフリーは次の仕事を最後の仕事として高額の報酬を要求する。

監督/脚本はジョン・ウー
プロデューサーはツイ・ハーク
音楽はローウェル・ロー
撮影はウォン・ウィンハン→ピーター・ハウ

チョウ・ユンファ(ジェフリー)
ダニー・リー(リー)
サリー・イップ(ジェニー)
ケネス・ツァン(ランディ)

「男たちの挽歌(1986)」で見せつけた熱いドラマ、「男たちの挽歌Ⅱ(1987)」のラストで見せつけたとんでもない銃撃戦。そして本作だが、演出としてはややマンネリ化があるのは認めざるを得ない。一度落ちた男たちが立ち上がり、激しいガンアクションで表現するというベタとも言える表現を極めた前2作品に比べると、そういった感情の高ぶりはあまりない。

 

その一番の要因としてジェフリーが殺しの仕事中に巻き込んで目を怪我させたジェニーの存在、描かれ方だろう。映画の最後まで、ジェニーは事故に巻き込まれて失明の危機に陥る女性でしかなかった。なぜジェフリーに惚れるのかも分からないし、失明の危機にあるのに彼女を助ける家族や友人が1人も出てこないのはおかしい。

 

それから殺し屋ジェフリーと刑事リーの間のドラマもいまいち。それぞれが孤独を味わう出来事を経験し、正反対にいる彼らが殺し屋と刑事を超えた関係になるというように描かれている。リーは暗殺の現場でジェフリーを取り逃がした責任を追及されていたが、あれほど暗殺に格好の場所を誰も警備していない方に問題がある。それぞれが孤独に陥り、ともに戦い助け合うまでの理屈がどう考えても足りないし、間違っている。

 

「男たちの挽歌(1986)」「男たちの挽歌Ⅱ(1987)」の流れで見ると物足りなさをやや感じるが、単独で見れば少なくともアクション映画としては十分かと。

①ソフト版1(カルチュア・パブリッシャーズから発売のDVDに収録)
②ソフト版2(パラマウントから発売のDVD/Blu-rayに収録)

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