タイトル
アウトロー(原題:Jack Reacher)
概要
2012年のアメリカ映画
上映時間は130分
あらすじ
無差別銃撃事件が発生し、警察はジェームズ・バーを逮捕した。警察の尋問中にバーは「ジャック・リーチャーを呼べ」と書いたメモを残した。ジャック・リーチャーの正体も居場所もつかめない警察のところへジャック・リーチャー本人が突如として現れる。
スタッフ
監督/脚本はクリストファー・マッカリー
音楽はジョー・クレイマー
撮影はキャレブ・デシャネル
キャスト
トム・クルーズ(ジャック・リーチャー)
ロザムンド・パイク(ヘレン)
リチャード・ジェンキンス(ロディン)
デヴィッド・オイェロウォ(エマーソン)
ロバート・デュヴァル(キャッシュ)
感想
後の「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)」などにも繋がっていくクリストファー・マッカリー監督とトム・クルーズによるコンビの成功作。クリストファー・マッカリーにとっては「誘拐犯(2000)」以来、12年ぶりとなる監督2作目。また、トム・クルーズとロバート・デュヴァルの共演は「デイズ・オブ・サンダー(1990)」以来、22年ぶりである。
リー・チャイルドの原作小説の映画化だが、身長190センチを超える巨漢男が主人公だったのに対し、身長170センチと比較的小柄なトム・クルーズが主人公を演じることに一部批判的な声も上がった(ドウェイン・ジョンソンが主演に向けて動いた時期もあるらしい)。当時のトム・クルーズ主演作品にしては比較的少なめの6,000万ドルの予算に対し、全世界で2億1,000万ドルを売り上げ、続編制作にも繋がった。
どこかレトロな1970年代の雰囲気とユーモアを含みつつ、トム・クルーズの生身のアクションは見どころである。特に中盤のカーチェイスシーン。トム・クルーズ本人が運転していることをしっかり映すように、トム・クルーズ正面から捉える長めのショットなどはリアリティをもたらしている。そのカーチェイスシーンでは音楽無しで、エンジン音、スリップ音などを全面に押し出しているのも好印象である。ただ、ラストのチャーリーとの格闘はクライマックスの割には盛り上がりに賭けた印象はある。
ユーモアもなかなか絶妙である。リーチャーがサンディを探しに行った時に対応する店員。ヒーローが再び現れたと感激するサンディに対して呆れるリーチャー。上半身裸でヘレンから業務報告を受けるリーチャーとドキッとしてしまうヘレン。ブチ切れて何度も公衆電話の受話器を叩きつけるように切るリーチャー。ジェブの家の格闘シーンのコミカルさは何とも理解しがたいが、映画らしいユーモアが満載である。
主人公のジャック・リーチャーはいわゆる「無敵系」の主人公である。世間とは離れた生活をしていることから生じる周囲とのギャップを観客が戸惑うくらいのコメディに仕立て、運に助けられるところなどもコメディで演出している。それ故よくあるサスペンスアクションのように見えて、実は味付けは好みが分かれるような作品に仕上がっている。人によっては妙な中毒性のある作品であろう。
音声解説
①<クリストファー・マッカリー(監督)/トム・クルーズ(製作/ジャック・リーチャー役)>
クリストファー・マッカリーとトム・クルーズの会話形式の音声解説。とにかく仲が良く、お互いを尊敬していることがよくわかる。撮影時の苦労(撮る順番や天候の問題)や、共演者の印象、シーンの意図など細かく話してくれる。特にトム・クルーズ本人が運転したカーチェイスシーン時の話は、カーチェイスの迫力そのままに彼らの興奮が伝わって来る。「汚名」をヒントにしたクローズアップの話など、真の映画好きであることもよくわかる。本作にハマったならこの音声解説を聞くことをお勧めしたい。
②<ジョー・クレイマー(音楽)>
本作の音楽を担当したジョー・クレイマー単独による音声解説。この音声解説の本編では、セリフや音響などが流れず、彼の作曲した音楽のみが流れるものである。音楽が鳴り止むと、その音楽を作曲した意図、使った楽曲やテンポ、監督との意見交換、残念ながら削除された音楽などかなり細かく解説してくれる。作曲家単独による音声解説は、あまり話してくれずこちらが不満に思うものが多いが、本作の音声解説は作曲家単独によるものとして見れば十分満足できるものであると思う。
関連作品
「アウトロー(2012)」…シリーズ1作目
「ジャック・リーチャーNEVER GO BACK(2016)」…シリーズ2作目
「大いなる西部(1958)」…1958年のアメリカ映画。ウィリアム・ワイラーが監督し、グレゴリー・ペックが主演した。ジェブの家のテレビにこの映画が流れている。
吹替情報
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