【作品#0041】空飛ぶタイヤ(2018)

2010年代

空飛ぶタイヤ

2018年の日本映画
上映時間は119分

走行中のトレーラーから脱輪したタイヤが歩行者に直撃し、子供の目の前で母親が亡くなるという事故が起こった。そのトレーラーを整備した赤松運送が整備不良を疑われたが、赤松運送は適正な整備を行っていたため、赤松運送の赤松社長は独自調査を始める。

監督は本木克英
音楽は安川午朗
撮影は藤澤順一

長瀬智也(赤松運送社長・赤松徳郎)
ディーン・フジオカ(ホープ自動車販売部・沢田)
岸部一徳(ホープ自動車取締役・狩野)
高橋一生(井崎一亮)
深田恭子(赤松史絵)
寺脇康文(高幡真治)
小池栄子(榎本優子)

2時間以内で収めるのが命題であったかのようにテンポよく進んでいく。登場人物も多く、彼らが立ち止まって考える場面もほとんどないのでやや置いてけぼりを喰らう印象。

 

モデルとなる三菱自動車はこの原作が書かれてからも度々不正問題を起こしている。人の命を奪うまでの問題を起こしておきながら、現在でも当たり前のように存続している。浅利陽介演じる遺族が赤松社長に謝るという場面が本作終盤にあるが、少なくとも悪の根源だったホープ自動車への怒りが収まらないという場面は必要だったように思う。

 

また、沢田は一度は会社を訴えようとした身。あの後どうなるのかはさすがに分かっていたはず。社内告発の準備を会社から貸与された携帯電話でするなどあまりに不注意すぎるし、一度の目の社内告発の事例を確認するなどのシーンは挿入してほしかった。

 

結局、赤松運送は運良く助かるエンディングだが、なぜ会社は不正を繰り返すのか。岸部一徳という悪役の記号だけでは表現しきれないはず。モデルとなる会社が不正を繰り返す中で映画化された異議があまり感じられない凡作。

「空飛ぶタイヤ(2009)」…池井戸潤の同名小説のテレビドラマ化(WOWOW)
「空飛ぶタイヤ(2018)」…池井戸潤の同名小説の映画化

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